滋賀県広域スポーツセンター  ニュースポーツルール集

 タグラグビー  タグラグビー  場所:屋内・外 人数:4〜7人対4〜7人


◆ タグラグビーをする前に

 
タグ・ラグビーは、イギリスで1990年代のはじめに開発された新しい形のノンコンタクトラグビーです。しっぽ取りゲームとボールゲームを組み合わせた新しいボールゲームとも言えます。その特徴の1つにルールの柔軟性があります。プレーヤーが最も楽しめるようにルールを柔軟に適用し、工夫することが大切でしょう。


用 具

*タグ(腰ひも) タグ・ベルト  タグ・ボール(ラグビーボール)

場 所 ・ コ ー ト

【初心者対象】 30〜35m×15〜30m
【経験者対象】 50〜60m×25〜30m

ゲ ー ム の 進 め 方

(1) 1チーム4〜7人の人数でおこなう。

(2) 試合開始前にキャプテンがトスを行い、攻撃権または陣地を選ぶ。

(3) ゲームは、フィールド中央からフリーパスによって開始する。

(4) オフェンスチームは、パスやランニングを中心とし、相手陣地へボールを運んで、トライすることで得点となる。

(5) ディフェンスチームは、ラグビーのようにタックルはできないが、ボールを持ったプレーヤーに対して、腰に付けたタグを取ることができる。タグされたプレーヤーはボールをはなさなくてはならない。


ル ー ル

(1) トライは、ボールを相手ゴールライン(相手陣地)を超えて持ち込み、ボールをグラウンドに押しつけなくてはならない(ゴールラインを超えるだけでも可)。
・1トライは1点とする。

(2)  パスは、真横か後ろにしかできない。ボールを持っているプレーヤーより前にいるプレーヤーにパスをすると反則となる(スローフォワード)

(3) タックル(タグ)とは、ディフェンダーが、ボールを持っているプレーヤーが付けている2本のタグのうちの1本を取ることである。
・ボールを持っているプレーヤーにしかタグできない。

(4) ディフェンダーは取ったタグを高く上げ、「タグ」と叫び、タグされたプレーヤーはできるだけ素早く止まり、3秒以内にパスをしなければならない。
@ プレーヤーは止まる動作の間にパスをすることができる。
A タグされた後トライできるが、その場合、プレーヤーは1歩しか動けない。
B パスされたらディフェンダーはタグをプレーヤーに返さなくてはならない。従って、ディフェンダーはタグを返すま
 でゲームに加わることができない。
C タグが起きたら、全てのディフェンダーはボールより自分の陣地に戻る努力をしなければならない。

(5) フリーパスからゲームは開始(あるいは再開)される。
@ ゲームの開始はフィールド中央から、再開は反則などが起きた場所から行う。
A フリーパスを行うプレーヤーは、ボールを持って走ることはできない。
B ボールは両手で持ち、「プレー」の合図で後方へパスをする。なお、この際のパスは、空中を通ってのパス
 でなくてはならない。
C 相手チームは、フリーパスを行うまで前への動きはできない。また、フリーパスを行うプレーヤーより、5m以
 上離れなくてはならない。

(6) ボールあるいはボールを持ったプレーヤがフィールドの外に出た場合、相手チームにサイドラインからフリーパスが与えられる。

(7) 発展的なルール
@ ノックオン・・・・ボールをキャッチしようとしてハンブルし、前方に落としたとき相手チームにフリーパスが与えら
 れる。
A スクラム・・・・・・ノックオンやスローフォワードが起きた場合、スクラムでゲームを再開する。
B 同時タックル・・2本のリボンを同時に取られたら攻撃権を失い、その地点から相手チームにフリーパスが与
 えられる。

(8) 禁止事項
@ ノーコンタクト・・・・コンタクトは厳禁で、タグを防ぐため、ディフェンダーの手を払うなどの行為は許されない。
 また、ボールを奪い取る行為も反則となる。プレーヤーの衣服をつかんでもいけない。
A キックの禁止・・・・・・タグラグビーではキックは許されない。


ち ょ っ と ひ と こ と

*最低限のルール(人数、グラウンドのサイズを含める)を設定し、ゲームになれるにしたがって、ルールを付け加えたり、改良したりすることで、ゲームの幅が広がります。指導者の工夫以外にプレーヤーの工夫も大切です。


                      《(財)日本ラグビーフットボール協会 指導者のためのガイドブックより》




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